ゴールデンウィークのど真ん中に、ふと楽天のカートを開いた。別に何かを注文しようと思っていたわけじゃない。なんとなく、スマホをいじる場所が底をついたときの、あの反射的な動作。でも画面を見た瞬間、「あ、今の自分、こういう状態なんだな」と妙に納得してしまった。米に、花に、魚に、猫の薬ごはん。全員、ずっとカートの中にいた。
米10kgを頼むとき、人はなぜ少し背を伸ばしたくなるのか
きらっとごはん、今年ついに令和7年産が出た。これ、毎年気になりながら買いそびれる商品のひとつだった。「米なんてどこでもいいか」と思いながら、いざ検索すると4,000件超のレビューで星4.77がずらっと並んでいて、「…そうじゃなかったか」とちょっと反省する。5kgと10kgで迷って、結局10kgにする。合理的な判断というよりは、「ちゃんとした大人は10kgで頼む」みたいな謎の感覚。送料無料で3,399円という数字を見たとき、もう言い訳のしようがなかった(実物はこちら)。
母の日を「ちゃんとする」ための、花か食か問題
正直に言うと、カーネーションって毎年どこかで「とりあえず感」が漂って苦手だった。でも12種類から選べるラッピング付きの鉢植え、2,980円送料無料、レビュー8,000件超えというのを見ていると、「これが正解かも」とじわじわ思えてくる。鉢植えなら一週間で枯れない、という物理的な理由だけじゃなくて、母が水やりしながら「あの子がくれた」って思い出せるかも、みたいな計算が働いてくる。自分でも気持ち悪いくらい計算的。
一方で、6年連続で楽天グルメ大賞を受賞した銀だら入りの西京漬け・粕漬けセット、3,580円という選択肢もある。レビュー4.77点で3,000件超え。うちの母、魚好きなんだよな。花より食べ物のほうが喜ぶかもしれない。でも食べ物って消えるから。残らないから。…花にしようかな。いや、でもこれを見てしまうと。
こういう迷いが1時間くらい続く。
猫の処方食を9,000円分ポチる、それが愛かどうかは知らない
ロイヤルカナンのユリナリーS/O、4kgで9,187円。これはさすがに一瞬だけ躊躇する数字だ。でも猫が療法食を指定されて以来、ほかの選択肢を考えるという発想が完全になくなった。レビューも4.66点で2,500件超えついていて、「みんな同じ気持ちで買ってるんだな」という妙な連帯感がある。猫が水を飲んでいるのを確認するたびに、「お前の膀胱のために俺はこんなに(以下略)」と思うけど、口に出したことは一度もない。
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花にしようかな、いや、でも——この1時間を、誰かに分かってほしい。


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