何かを買うとき、まずレビューを確認する癖がいつのまにかついている。星の数じゃなくて、テキストの量と熱量で判断する。「この人、分かってるな」と思うレビューに出会えたら、それだけで安心して購入できてしまう。合理的だとは思うけど、そういう買い物の仕方が増えてきたことに、たまに気づいてちょっと考える。
でも、そんな私にも、レビューを一件も見ないまま購入ボタンを押す瞬間がある。
「まだ間に合う」に、毎年同じ場所で立ち尽くす
4月が終わる頃になると、母の日ギフトの広告が目に入り始める。今日もそうだった。ランキングをスクロールしていたら、カーネーションの写真と「まだ間に合う」の5文字。
去年も全く同じ場面で「あ、そういえば」ってなった。5千件を超えるレビューがついた花束ギフトで、総合評価は4.48。プレスバターサンドまでセットになっていて2,980円。これだけ多くの人が選んで、これだけ支持されているなら、間違いないはずなのに。カートに入れた状態で今日も画面を閉じた。なんでいつも先延ばしにするんだろう、自分。気になった人はここで確認できる。
証明ゼロでも、指だけが正直に動く
同じランキングに、M!LKのアリーナツアー「SMILE POP!」のBlu-rayと2DVDが並んでいた。初回限定盤が8,882円、通常盤が7,837円。どちらもレビューは0件。
予約商品だから当然とはいえ、0件を見ても「大丈夫かな」とはならない人たちが確実にいる。むしろそこに迷いが一切ない。好きなものに関しては、他の誰かの言葉なんていらない。「これが出るから買う」、それだけ。花束を選ぶのに15分かかる自分と、発売前のBlu-rayを数秒で予約する自分が同一人物だと気づいたとき、なんかちょっと笑えてくる。こういう人、絶対いると思うんだけど。
「全部」を選ぶことに、説明はいらない
ランキングにはさらに、ND5の初回限定盤3形態セット、15,920円があった。3形態、全部まとめて。
合理的な理由を探せば、なくもない。「バラ買いより若干お得かも」「初回限定は後で後悔したくない」とか。でも正直なところ、全部ほしいから全部買う、それだけだ。レビュー0件のままカートに1万5千円を入れて、確認ページで一瞬止まって、それでもポチる。その迷いのなさは、花束のカートを3日放置している自分とは別の人格が宿っているみたいだ。我ながら謎の判断だと思いながら、でも後悔したことは一度もない。
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今夜中に、あのカートの花束をどうするか決めようと思っている。


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